スワップポイント

FX攻略

スワップポイントとは?仕組みとスワップポイントの運用方法を解説

スワップポイントという言葉は知っているけど、仕組みについてはよく分からないと思う人は多いでしょう。

スワップポイントは毎日発生しているので、積もり積もると思わぬ損失となり注意が必要です。

この記事ではスワップポイントの仕組みや注意点、運用方法についても徹底解説していくのでこれを機会にしっかり抑えていきましょう

スワップポイントとは

スワップポイントとは?

スワップポイントとは、2国間の金利差から発生する利息のことを指します。金利の高い通貨と金利の低い通貨のペアを選んだ場合、高金利通貨を買って低金利通貨を売ると、スワップポイントをもらうことができます。反対に高金利通貨を売って、低金利通貨を買うとスワップポイントを支払うことになります。

(例)ドル円で政策金利米ドル0.25%、日本円-0.10%の場合

スワップポイントの状況

  • ドル円に買い注文を入れる → スワップポイントがもらえる
  • ドル円に売り注文を入れる → スワップポイントを支払う

スワップポイントの仕組み

スワップポイントの仕組み

スワップポイントは、ポジションを保有している限り毎日発生します。

そのため、スワップポイントがプラスなら毎日もらえますが、マイナスの場合は毎日支払うことになるので注意が必要です。

スワップポイントの計算方法

スワップポイントは以下の計算式で導き出すができます

1年間スワップポイント為替レート × 保有数量 × 金利

1日当たりのスワップポイント=1年間のスワップポイント ÷ 365

政策金利でトルコ16%、日本-0.10%でレート11円のときに、1万トルコリラを買った場合のスワップポイントを計算します

まず金利差求めます。

16%-(-0.10)%=16.1%が金利差です。

1年間でもらえるスワップポイント・・・11 × 1万通貨 × 16.1% = 17710円

1日でもらえるスワップポイント・・・17710円 ÷ 365日 = 48

トルコリラを買いポジションで1年間保有すると、合計で17710円となり1日約48円のスワップポイントをもらうことができます。しかし、レートと金利は常に変動していることに加え、FX業者によってスワップポイント額が異なるので、あくまで計算上の数値となります。

スワップポイントがもらえる条件

スワップポイントはニューヨーク市場が終了するタイミングで確定し、2営業日後に付与されます。

(例)月曜日にドル円でポジションを保有した場合

スワップポイントの条件

  1. 翌日火曜日の日本時間朝7時(夏時間は朝6時)に確定
  2. 2営業日後の水曜日にスワップポイントが付与

つまり、スワップポイントが確定するためには、翌日の日本時間朝7時までポジションを保有している必要があります。このため数分数秒で取引するスキャルピングや、当日以内に決済するデイトレのような取引では、スワップポイントをもらう条件を満たせません。

また、木曜日にポジションを保有すると2営業日後は土曜日になりますが、FX市場は休場なので翌週の月曜日に付与されることになります。そのため、金土日3日分のスワップポイントをまとめてもらうことができます。

スワップポイントの注意点

スワップポイントの注意点

スワップポイントはプラスでもマイナスでも毎日発生しています。

マイナスだと毎日支払うことになるため、スイングトレードのような長期でポジションを保有していると、手痛い出費になる可能性があります。

スワップポイントで気をつけるべ点は、大きく分けて以下の2つを意識するようにしましょう。

マイナー通貨での取引に注意

メキシコペソ、南アメリカランド、ロシアル―ブルなどのマイナー通貨は、メジャー通貨と比べて金利が高くスワップポイントも高く設定されています。

ですがスワップポイントを狙って、マイナー通貨での取引はあまりおすすめできません。なぜならマイナー通貨発行国は、国の信用度が低いので金利を高くしなければ、買ってもらえないという背景があるからです。

そのため、流動性が低くことから取引不成立が起きやすく、さらにネガティブな経済情報があれば急落するリスクもはらんでいます。

またマイナー通貨はスプレッドも広い傾向にあるので、リスク管理に自信がない人は避けた方が無難でしょう。

FX業者によってスワップポイントが異なる

スワップポイントの値は通貨ペアの他に、FX業者によっても異なります。

これは業者ごとに調達力が違うことに加え、実際に口座残高に反映されるまでにタイムラグが生じるからです。そのため、できるだけスワップポイントが高い業者を利用した方がベストです。

スワップポイントの運用方法のコツ

スワップポイントが、マイナスになりにくい状況を見極めて効率よくにもらうためには、できるだけリスクを抑えた方法を考える必要があります。続いてはスワップポイント運用方法と、理解しておくべき知識について説明します

各国の政策金利の動向を把握する

スワップポイント運用方法のコツ

スワップポイントを意識するうえで最も大切なことは、それぞれの国の政策金利の動向を把握することです。

政策金利とは各国の中央銀行で、金融対策の措置を行うために設定する金利のことをいいます。

中央銀行の大きな役割は金利をコントロールして物価の安定を図ることです。

特に政策金利には「利上げ」「利下げ」があり、金利の変動に直結するため必ず理解しておかなければなりません。

政策金利

  • 「利上げ」・・・加熱した景気落ち着かせるために行う施策(短期金利)
  • 「利下げ」・・・市場に出回るお金の量を増やすために行う(短期金利)

簡単に説明すると民間銀行は、中央銀行が発行する国債を購入してその利息で利益を得ています。

しかし景気が加熱しているときは国債よりも、民間銀行が企業や個人にお金を貸している量が多いため、市場に流通するお金の量が増えすぎている状態です。

お金の量が増えると、通貨の価値が下がり物価が上昇するインフレを引き起こします。

改善施策として中央銀行が利上げを行い、国債の利息を上げることで、民間銀行の国債購入枠を増やそうとします。結果、市場のお金の流通量を減らすことに繋がり、通貨の価値を保つことができます。

一方で景気が悪い時は、民間銀行は企業や個人にお金を貸すよりも、国債の購入枠を増やそうとします。

市場のお金の流通量が少なくなることで、物価の価値が下がり通貨の価値が上がる、デフレを引き起こしてしまいます。

中央銀行は改善策として、金利を下げて国債の利息を下げることで、民間銀行が企業や個人にお金を貸すよう図るのです。

これにより市場のお金の流通量が増え、景気回復へと流れを変えていくことができます

政策金利について理解を深めることは、スワップポイントだけでなく相場の方向性を把握するうえでもとても重要です。

FXはテクニカルだけでなく、ファンダ要素も含めて分析していくことで、トレード精度を高めることができるので必ず抑えるようにしましょう。

スイングトレードのスキルを身につける

スワップポイントを目的とするなら、スイングトレードが基本になるのでトレードスキルは、しっかり身につけるようにしましょう。

せっかくスワップポイントをもらっても、レートが逆行して為替差損を受けてしまうと、利益分がなくなってしまう恐れがあります。長期目線で相場の方向感をしっかり見極めて取引できれば、スワップポイントも効率よく得ることが可能です。

スワップポイントが高いFX業者を選ぶ

FX業者を選ぶ際は「買いスワップ」が高いだけでなく、「売りスワップ」が安いかもみるようにしましょう。

スワップポイントはもらえるときもあれば、支払う場合もあるからです。そのため、金利の低い通貨で売り注文した際に、売りスワップが安いかも比較して判断することをおすすめします。

未決済ポジション課税対象ならない業者を選ぶ

FXではポジションを決済したり出金した際に税金がかかります。

ですが、業者によってはポジションが未決済でも、税金がかかることがあるので注意してください。

未決済ポジションで税金がかかる場合と、かからない場合のメリットデメリットは以下の通りです。

未決済ポジション メリット デメリット
税金が発生する場合 もらったスワップポイントを使うことができる 毎年確定申告する必要がある
税金が発生しない場合 決済するまで確定申告の必要がない・自分に都合に合わせて為替差損できる 決済するまでスワップポイントを使用することができない

双方にメリットデメリットがありますが、未決済ポジションに税金がかからない方が、有利なタイミングで為替差損ができるのでメリットが大きいです。

保有中のポジションが課税対象になると、獲得したスワップポイントが相殺されることがあるので、未決済ポジションに税金がかからない業者を選ぶようしましょう。

レバレッジは低く設定する

スワップポイントを目的に取引するなら、レバレッジのかけすぎに注意してください。

高レバレッジで取引するとレートが逆行したときに、強制ロスカットを受けてしまう可能性があります。

スワップポイントを意識する場合長期運用となるのでレバレッジには十分注意を払いましょう。

複数の通貨ペアでポジションを保有する

スワップポイントを効率よく運用するなら、一つの通貨ペアに絞って取引するのはおすすめしません。スワップポイントは常に変動しているので、低下する可能性があるからです。

一つの通貨ペアに絞って取引していると、その通貨ペアのスワップポイントが低下したら利益は大きく減少してしまいます。

しかし、複数の通貨ペアで取引する分散投資にすれば、他方の通貨ペアで損失分をカバーできる可能性があるので得策です。

証拠金額が大きいほど有利

スワップポイントは破産率が低いトレードで、長期間運用することにより資産形成することが可能になります。

当然、環境認識や資金管理は大切ですが、証拠金額が大きければ大きいほど、より効率良くスワップポイントを得られるようになります。

そのためスワップポイントを目的とする場合、多額の資金量が必要になることを念頭に入れましょう。

スワップポイントはおまけ程度と考える

運用方法について紹介しましたが、スワップポイントはあくまでもおまけ程度にとらえた方が安全です。

ポジションを保有してさえいれば、利益が積み上がっていくのは魅力的ですが、レートが逆行して為替差損を受けてしまえば元も子もありません。

スワップポイントをメインとするのではなく、為替差金で利益を積み上げることに意識を向ける方がおすすめです。

スワップポイントが高い通貨ペア

最後に現時点(2021年11月)で、スワップポイントが最も高い高金利通貨1~5位を紹介します。

ランキング 高金利通貨 政策金利
1位 トルコリラ 16.00%
2位 ロシアル―ブル 6.5%
3位 メキシコペソ 4.75%
4位 中国人民元 4.35%
5位 インドルピー 4.00%

トルコの政策金利は世界で最も高く、常に10%を超えるほど金利が高い国です。2018年9月~2019年7月では、過去最大の24%をにもなりました。

スワップポイントを意識するなら、高金利通貨の通貨ペアでの取引を選ぶ方がお得です。ただし高金利通貨は不安定で、ボラが激しくなる場合があるので、金利の動向には十分注意しましょう。

スワップポイントまとめ

スワップポイント まとめ

スワップポイントは通貨ペアの金利差のことを指します。スワップポイントは、ニューヨーク市場が閉まるまでポジションを保有すればで確定します。

スワップポイントはスイングトレードで運用することになるため、トレードスキルや各国の金利政策はしっかり抑えるようにしてください。

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